連続テレビ小説「おひさま」の舞台にもなったので
この風景に見覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。
東京のほうからだと高速で2時間ほどの塩尻ICから35分くらい、
名古屋のほうからだと高速で2時間ほどの伊那ICから40分、
諏訪湖からは岐阜方面に1時間ほど車を走らせると到着します。
奈良井宿は江戸と京都を結ぶ街道のひとつであった
中山道のちょうど真ん中に位置する宿場町。
中山道のうち、急崚な木曽谷を通る街道部分にある
11の宿場町の総称を木曽11宿といいますが
その中で標高が最も高く、難所の鳥居峠を控え
多くの旅人で栄えた宿場町は、奈良井千軒といわれていました。
街並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に認定されていて
宿場・レストラン・カフェやお土産屋さんなど観光地として整備しながらも
当時の街並みが保存され
まるで遥か昔にタイムスリップしたかのように錯覚します。
※要伝統的建造物群保存地区に指定されているため
住民の方以外の車・バイクの乗り入れはできません。
近くに駐車場がいくつかあるのでそこに停めて歩いてまわります。
駐車場・トイレMAP(奈良井宿観光協会のHPから引用)
木曽漆器の本場となっている塩尻市の楢川村は
海抜およそ900メートルにあり夏は涼しく冬は厳しい寒さ。
この気候は漆を塗る環境に適しているそうです。
奈良井宿にも、たくさんの漆器が並んでいました。
お茶でもお酒でもお味噌汁でも
何を飲んでもおいしそうな器たち。。。
ここのお店には器だけでなく
漆塗りのとってもかわいいピアスやイヤリング
ネックレスなどのアクセサリーも売っていて
見ているだけでワクワクしてしまいます!
江戸時代から、木工業が盛んだそうで
漆器の他にも、たくさんの櫛、曲物が売られていました。
曲物とは、ヒノキを適当な厚さに割り
加工しやすくするために熱湯で煮てやわらかくして
円形や楕円形に曲げて山桜の樹皮で縫い合わせ底板をはめ込み漆を塗ったもの。
お弁当箱につかわれるわっぱを想像するとわかりやすいかもしれません。
また土を練り型にいれて低火力で焼いて
泥絵の具で絵付、彩色をして仕上げた土人形も有名だそうです。
木工品や土人形以外にも
とにかくいろいろな物が売っていてどこのお店でも
宝探しのようにワクワクしてしまいます。
かわいいトートバックにつられて入った
布ものが売っているお店。
昔懐かしのこんなものを販売しているお店もありました。
レトロをテーマにしたテーマパークにいるみたいな気分になってきます。
奈良井宿は南側から上町、仲町、下町とわけられ
上町と仲町の境目は「鍵の手」と呼ばれるクランク形状の道路があり
仲町と下町の境目は横水とよばれる沢で区切られています。
「鍵の手」は宿場内に道の屈折をつくり
敵の直進と見通しを防いで宿場町を守るためのものだそう。
下の写真、一見突き当たりは行き止まりのように見えます。
しかし、実際は突き当たりは右に曲がれ
すぐにまた左に曲がる道があり
ここまでと同じような街並みが広がり
ずっと道が続いています。
奈良井宿には合計6つの水汲み場があり
そこから出る水は飲むこともできます。
水飲み場の注意書きには
「山から湧き出る清水ですが
飲まれる場合は一度沸っしてからお使いください。」
と書いてありました。
この水は宿場の飲料水、
また防火用の水場として昔から親しまれてきたそうで
水場組合というものがあり
住民たちが順番に水汲み場の清掃など管理してくださっているそうです。
今回グルメは全然食べられなかったので
奈良井宿の観光協会のHPに載っていたおすすめグルメを
紹介します。
◆おやきと山菜料理
→奈良井宿特有の調理方法
◆信州そばと川魚焼
→奈良井川の清流水で育った川魚
◆五平餅
→奈良井宿独特の形
◆朴葉巻き
米粉を練って作った餅に餡をつつんで朴葉でくるみ
井草で縛って蒸しあげたもの。
朴葉の香りが餅に移り新緑の季節らしい味わいを感じられるそう。
朴葉巻きはぜひともたべてみたかった!
次行ったら絶対食べてみよう。
カフェもちょこちょこあるので
歩き疲れたらふらりと入って美しき建造物の中で
通りの行き交う旅人たちを眺めながらお茶をするのもまた一興。
夜、明かりがついたらきっとすごくきれいで
昼間とはまたぜんぜん違った趣が生まれるのだろうな
つぎは絶対ここに宿泊しようと思いながら
後ろ髪引かれる思いで帰路につきました。
ぜひこの古く美しい街に
穏やかでゆったりとした時を過ごしにいってみてください。
こちら、奈良井宿のお宿です😍
ご参考までに見てみてください♪
コメント